第23回東海北陸作業療法学会in石川　参加報告

2か月前の2024年9月14-15日、第23回東海北陸作業療法学会は石川県金沢市で開催されました❗️

今年も現地参加の三重県士会員とパシャリ📷

電車の関係で写真撮影できなかった人も含めると、20名近くの三重県士会員とお会いできました。

年始の被災にも負けず開催され、被災者・支援者双方の視点での災害関連報告が多く見られたのが印象的でした。また、災害関連特設ブースがあり、重要な情報発信をされている学会でした。

現地学会の雰囲気が味わって頂けるよう、3名の先生から写真や発表報告を頂きましたので、是非ご覧ください。

●災害特設ブース

年始に発災した能登半島地震に関する特設ブースが大小合わせて2つ設置されていました。

写真のブースは、避難所を個室に分ける簡易テントに対して、OTが介入してバリアフリー化したものです。

左右の写真でどこが変化しているか。ぜひ探してみてください！

桑名市総合医療センター　磯谷茜音先生

三重北医療センター 菰野厚生病院　出口 美緒先生

●発表演題 ：当院退院前・後訪問における役割について-1事例を通して-

●どんな報告をされたのですか？ ：演題名の通り退院前後で自宅訪問を行った1事例を通して、自宅訪問を行う必要性や学んだことについて発表させていただきました。

●現地学会の醍醐味、現地で楽しんだ所があればご紹介ください。
今回初めて現地学会に参加させていただきました。
参加前はかなり緊張していましたが、会場で学生時代の同期に会えたことや、同じ三重県で働くOTの方々とお話しすることができたことで緊張感が和らぎ楽しく過ごすことができました。また他県で活躍するOTと交流できたことも貴重な経験でした！
金沢での開催であり、学会だけでなく会場近辺の観光や石川の美味しい食べ物を堪能することができたことが現地開催の醍醐味だと感じました。
また現地参加したいと思います！

松阪市民病院　松本　翔太先生

●発表演題 ：大腿骨近位部骨折患者の虚弱とADL・認知機能・栄養状態との関連

●どんな報告をされたのですか？ ：従来の大腿骨近位部骨折の評価の特徴としては専門的な知識が必要であったり、評価に時間を要することが挙げられます。そこで我々はCFSといった評価に着目しました。CFSは虚弱の程度を1〜9段階で分けられており、端的で理解しやすい文章やイラストに基づき虚弱の状態が示されています。そのため、従来の評価より簡便に実施可能な利点があります。今回の研究では、大腿骨近位部骨折患者の入院前のCFSと退院時のADL・認知機能・栄養状態との関連について調査しました。結果、大腿骨近位部骨折患者の病前ADL、認知機能、栄養状態は関連が高いことが示唆されました。また、CFSは大腿骨近位部骨折患者の予後や転帰先を予測するツールである可能性が示唆されました。

●現地学会の醍醐味、現地で楽しんだ所があればご紹介ください。

僕自身、久々の対面での学会発表でしたが、発表の際も緊張せず取り組むことが出来ました。対面での学会発表では、質疑応答や講義の中で他の先生方からアドバイスを頂くなど、対面での学会の方が得られるものが多いなと感じました。また、より臨床能力を高めるために症例報告や系統的な研究を行うなど、臨床研究に取り組むことに対する重要性について学ぶ機会が多かった印象です。

いなべ総合病院
水本智也先生
●発表演題名 ：長期の総合的リハビリテーションにより呼吸機能、摂食嚥下機能が改善し人工呼吸器の離脱と経口摂取の再獲得に至った上行大動脈人工血管置換術後2型呼吸不全を呈した1例
●どんな報告をされたのですか？ ：術後2型呼吸不全を呈し人工呼吸器管理と代替栄養が必要となった患者に対し、他職種と連携し摂食嚥下訓練、呼吸訓練や運動訓練を実施、改善に応じてに嚥下内視鏡検査で評価し食上げへと繋げ人工呼吸器の離脱、常食摂取に至った一例の事例報告を行いました。

③現地学会の醍醐味、現地で楽しんだ所があればご紹介ください。
空き時間に散策しましたが、東茶屋街は三重でいうおかげ横丁のような雰囲気で、金箔が有名なだけあってきらびやかな物を楽しんだ一面でした。その反面、会場のすぐそばに兼六園があり、石垣の一部が崩れているなど未だ地震による影響から完全に復旧できていない面を肌で感じてまいりました。

来年の第24回東海北陸作業療法学会は愛知県にて、2026年1月10日～11日開催です❕❕

皆さんまた現地でお会いしましょう🌟